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―2007/4/1 21:30
私は、人気の少ない散歩道を、独り歩いています。
ここには、昼の殺伐も、温泉での賑やかな色もなく。
ただ、穏やかな自然に溢れていて。
(風が、気持ちいいですね…)
思わず目を細めてしまうくらい、
涼しげな風が自分を撫でてくれているようで。
皆とのお喋りも、凄く楽しいけれど。
「こんな風にゆったり歩くのも、やはり良いものですね…」
鼻歌を歌ってしまいそうな気分のまま、
両手を後ろで軽く繋ぎ、歩いていました。
こうしていれば、
微かに震えている左手も分かりにくい、と思えたので…。
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ヘリオンとしての能力を覚えだして、まだ数日。
それなりにアビリティを使えるようにはなりましたが、
まだ慣れたとも言えない状態で、戦争に行きました。
無数と言える人と、やはり無数と言える蜘蛛たちが戦い、
どちらかが倒れていく中で、
無我夢中で剣を振るい、光の槍を放っていきました。
何とか勝利を収めると、すぐに次の戦場へ移動し、
再び、無数の蜘蛛と戦い。
気がつけば、既に夕方で。
自分の左手は、自身の光の余波で、焼け焦げていました。
温泉に入るまでに、自分の治癒符で何とか傷は塞がりましたが…
まだ、余り力が入らない状態です。
自分の手に気づいたときの事を考えると、今でも震えが止まりません…。
自分の能力を制御できていなかった事。
自分が傷ついていった事に気づかない程、自分を見失っていた事。
周囲の誰も、最後まで、私の左手に気づかなかった事。
一歩間違えると、自分の能力で仲間を傷つけていたかと思うと、
震えが止まらないのです。
「忘れちゃ、いけないですね…」
結んだ右手に力を込めて。
決意を新たに、明日からも、やっていきたいと思います。
ゴーストタウンで、プールで。
ゆっくりしっかり腕を磨き直して。
また、能力者として、頑張っていきたいです。
…それにしても。
散歩中に固める決意じゃないですね(苦笑)
もしかして、私ってちょっと変わってるのかな…(^^;)
その恐怖を忘れずにいれば、どんな力を手に入れたとしても、
きっとフレアさんはフレアさんでいられます。
それってきっと、とっても大事なことですから。
だから今は、ゆっくり歩いていきましょ?
なんなら手の一つも繋いで差し上げましょうかぁ?(にまり)
俺は、毎日いろんな所で決意してるぞ?
たとえば、偶々入ったラーメン屋でラーメン食って旨かったから「この店のマスターは絶対にゴースト被害に合わせないぞ!」とかな?
戦場で自分を見失ってしまうのは、よくある症状だな。
俺も今回は割りと無茶したからなぁ…。
何時の間にか、敵集団に突っ込んで孤立してたこともあったしな。
気付いたら、銃はジャムってるし、愛用のコートは血塗れのズタボロ。
……コートの修繕と洗浄に凄い時間が掛かったよ(空笑い)
ま、何はともあれお互い無事に戻ってこれて、良かった良かった!(笑顔)